スマートフォン解析

人工透析患者の費用と自己負担額とは。吉田敬氏も原因を問題視

Sponsored Link


人工透析患者に対して
不適切な発言をしたことで
社会全体から徹底的に責められ、
大変な状況になった方がいます。

しかしながら、彼の発言の本質は、
もちろんその不適切発言の中にはありません。

そこで今回は、

彼が本当に言いたかったこととは何なのか

そしてその考えは、実際のところ良いのか悪いのか

のテーマについて取り上げてみたいと思います。

 

長谷川アナの問題発言

問題の発端は、フリーアナウンサーである
長谷川豊氏が更新したブログ記事のタイトルでした。

「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま〇ろせ!」

まさに脅威的な過激さですよね。

こんなタイトルを付けている時点で、
多くの人にとってはそれ以上
内容が頭に入って来ないだろうと思います。

長谷川氏本人としては
こういう言い方をすることで
より社会に訴え掛けることができる、
と期待したようなのですが。

しかしその手段は完全に逆効果となり、
ただの問題発言として受け取られたために
彼が本当に伝えたかった内容が
全然取り上げられなくなってしまったのです。

 

長谷川アナの発言の真意とは

では、長谷川アナは一体何を訴え掛けたかったのか。

まずブログを書く前に、
彼は透析病棟の現場で働いている
医師10人以上を取材しました。

そして、そこで現在日本医療が
どれほどの問題を抱えているかを知り、
大きな危機感を感じたのです。

では、長谷川アナが
医師から聞き出した主な情報は
どんなものだったのかというと、
シンプルにまとめると以下のようになります。

透析患者の大半は自業自得

この1年で医療費が1.5兆円増えた

特に人工透析の予算は伸び率が異常に高い

このまま行ったら国民皆保険は崩壊する

そして、医療の現場の人は
多くの人工透析患者に対して
どちらかと言うと同情よりも
違和感であったり苛立ちに近い
感情を抱いている、ということです。

 

人工透析患者の費用と自己負担額

では、現在の国民皆保険制度では
人工透析患者の費用と自己負担額
のバランスはどうなっているのでしょうか。

まず人工透析の費用については、

外来血液透析では約40万円

腹膜透析(CAPD)では30~50万

となっていて、これは医療費の中でも
非常に高額な部類となっています。

実際一般サラリーマンの給料であれば、
下手したら全額でも払えないくらいです。

人工透析患者goorbad

 

しかしながら、日本では
国民全員が入っている保険制度によって
その額を大幅に軽減することができます。

では、保険制度によって
人工透析の自己負担額が
どのくらいになっているかというと、
何と最高で月1万円となっています。

元が30~50万の費用なわけですから、
そのほとんどが国民皆保険の保険料
によって賄われることになるということです。

年収600万円を超えると月2万
になるのですが、それでも少ないですよね。

こうなってくると、
逆に全く医者に掛かることなく、
健康体で毎年保険料を
払い続けている自分が凄く損している
気分になる人もいると思います。

 

Sponsored Link

 

国民皆保険の保険料は

さらに考慮に入れるべき重要な事実があります。

実はあまり知らない人も
いるが多いと思いますが、
国民皆保険の保険料ってかなり高いんです。

住んでいる場所によっても
大きく違ってきますが例として挙げると、
とあるサイトで計算した場合、

東京都新宿区在住

単身、介護保険未加入

39歳以内(もしくは65歳以上)

年収400万円

だと、

年間保険料:238483円

一ヶ月辺り:19874円

になります。

 

同条件で、日本でもっとも
保険料の安い静岡県富士市だと、

年間保険料:203280円

一ヶ月辺り:16940円

 

日本で保険料のもっとも高い
部類の兵庫県神戸市だと、

年間保険料:541090円

一ヶ月辺り:45091円

となります。

 

40~64歳だとさらに上がり、

東京都新宿区

年収400万円

の条件で、

年間保険料:287300円

一ヶ月辺り:23942円

 

では年収600万円だとどうなるかというと、

条件を

東京都新宿区

39歳以内(もしくは65歳以上)

として、

年間保険料:374643円

一ヶ月辺り:31220円

です。

 

少し古い情報なので、
現在は若干変わっていると思いますが、
目安としてこのくらい、ということが
お分かり頂けたのではないでしょうか。

※こちらのサイトで、
ご自身の年収と住んでいるところでの
おおよその保険料が簡単に計算できます。

《参考サイト》国民健康保険計算機

 

これは社会保険費の一部として
給料から天引きされているので、
ほとんど意識していない人もいると思います。

市町村によって全然違うのはさて置き、
非常に多くの人が、人工透析で
治療をしている患者が負担している額よりも
明らかに多い額を毎月支払っていることになります。

でありながら、高齢化も伴って
まだまだ医療費が足らない!
ということでどんどん保険料も上がっています。

国民皆保険という制度が、
そんな現状であるのは確かなのです。

 

日本の格差社会について、問題点・解決策の具体例と個人的意見

 

吉田敬氏も原因を問題視

確かに長谷川アナの
言動には大きな問題があったとは思います。

しかしながら、
彼が提起している問題自体は、
全く的外れではないのです。

それにお笑いコンビ・
ブラックマヨネーズの
吉田敬氏が同調し、
ツイッター上で自身の考えを吐露しました。

 


彼の考え方には、
私もかなり共感するところがあります。

 

こういう言い方はしたくないのですが、
たとえそれが自業自得でなかったとしても、
病気による治療費として多額の
国民健康保険費がつぎ込まれる
という事実は、ある意味では
彼らが国民全体
(特にほとんど健康で過ごしている人)
に支えられているわけです。

私の個人的な意見としては、
そのような意識は患者全員が
持つべきだと思います。

確かに、気を付けていても
病気になってしまった人は
気の毒だと思います。

とはいえ、やはりそれとこれとは話が全く別なのです。

 

もちろん、全く自分の健康管理をせずに、
不摂生極まりない生活を送っていたことが
原因で人工透析患者となった人であれば尚更です。

ところが、それを全く
理解していないどころか、
逆に自分が社会的弱者であることを
逆手にとって横柄な振る舞いをする人も少なくない。

長谷川アナはこのような
医療現場での現状を医師から聞き、
居ても立っても居られなくなった
というわけなのです。

その考えを広める手段は
大きく間違ってしまっていますが、
それでも彼がどれほどの想いで
問題提起をしたかったのかと考えると、
私は強く同情したい気持ちにはなります。

 

吉田氏の勇気ある行動は敬意に値する

それにしても、吉田氏の発信も
非常に勇気のいることだと思います。

自分にも業火が燃え移ることは
目に見えていますからね。

現に、他のタレントは長谷川アナの
意見自体には全く触れようとしていません。

実際、長谷川アナの考えにある程度
納得はしている方は決して少なくないと思うのですが。

 

個人的には、長谷川アナや
吉田氏のように、自分の身を顧みずに
社会の間違った風潮に一石を投じたい
という気持ちで発信する人が増えてくると、
もっと社会全体のシステムバランスが
取れてくるのではないかと思います。

もちろんその際は自分の周囲の人にも
大きな迷惑が掛かる恐れはありますから、
それもしっかり考慮した上で
行動に移すべきなのは言うまでもありませんけどね。

 

         Sponsored Link






コメントを残す

サブコンテンツ

カテゴリー

このページの先頭へ