プラセボ（偽薬）効果の意味やその例とは。ダイエットでも活用可？
プラセボ（もしくはプラシーボ）
とは偽薬のことなのですが、
これが意外と興味深い存在なのです。
というわけで、ここでは
このプラセボがもたらす効果と
その意味、使用例について
取り上げていきたいと思います。
プラセボ効果の意味
プラセボ効果とは、一言で言えば
「思い込み」のことです。
本来であれば偽薬であるが故に
効果はないはずなのに、
何故か効いてしまうという現象。
例えば、
あなたは風邪をひいてしまいました。
そこで誰かが
「これは風邪に凄くよく効く薬なんですよ」
とあなたに本当は全く効果がない偽薬を与えました。
その結果、あなたの体調は凄く良くなりました。
といった感じです。
何故あなたは体調が良くなったのか。
それは、あなたが薬の効果を信じていたからです。
これが、プラセボ効果になります。
信じる気持ちは、それだけの凄い影響力があるわけです。
まさに
「病は気から」
を体現するのが、
プラセボ医療と言えるでしょう。
効果は思い込みの強さに比例する
ではプラセボ医療に
どれほどの効果があるのかといえば、
これは明らかにその人の思い込みの強さ
に比例するところがあります。
つまりその偽薬の効果を
本気で信じていればいるほど、
効果が期待できるのです。
ですから、もっとも
プラセボ医療の可能性が感じられるのは、
現代医学では治療法がないような
難病に対してになります。
難病というのは、
現存する薬では
なかなか治療できません。
しかしながら、それを患者が思ってしまうと、
治るものも治らなくなってしまいます。
たとえ見込みがあったとしても、
もうどうしても無理なんだ、
とどん底の気持ちになったら、
ネガティブな感情によって
身体の免疫力が著しく低下するからです。
ここで気持ちを前向きに保つために、
患者に希望を持たせるために
大袈裟に薬の効果を伝えることによって、
気持ちが前向きになり、
それが難病の克服にも
繋がるという期待があります。
もちろん、別に全く効果がない薬ではなくとも、
プラセボ効果を取り入れることはできます。
そういう意味ではプラセボの使用というのは、
セラピーやカウンセリングの一種
だと考えることもできますね。
ですからプラセボ効果は、
普通に現代医療でも
意図せずに使用されているところはあるのです。
私はこれが本当に
大切なことだと思っています。
ちなみにこちらの薬も、プラセボ効果による
影響が大きいのではないかと言われています。
ホメオパシー・レメディーとは。効果と危険性、過去の事故を推論
プラセボ効果とダイエット
プラセボ効果は医療だけではなく、
それ以外のことにも応用できます。
では、プラセボ効果を
ダイエットに生かしたら
上手く痩せることができるのでしょうか。
この薬を飲めば絶対に痩せる
と、本当は並程度の
効果のダイエット薬に対して
本気で思い込んだとします。
そうしたら本当に痩せていくのかと言えば、
答えは、
「NO」であり「YES」
になります。
確かにその信じる気持ちが
強ければ強いほど、
プラセボ効果で痩せる可能性は高まります。
しかしながら、
通常のダイエット薬と気持ちだけで
脂肪を燃焼させるというのは
余程のことなので、目に見える効果は
あまり期待できないと思った方が良いでしょう。
さらに薬に対しての
効果を信じれば信じるほど、
「それだけで」という気持ちも
強まってしまいます。
すると食事の量が逆に増えたり、
他の痩せるための努力をしなくなります。
こうなると痩せるどころか、
むしろ逆に太っていく可能性すらあります。
あくまで地力ベースと考えること
ですから、ここで重要になってくるのは
ダイエット薬をあくまで補助として考えること
です。
ダイエット薬は絶対に効果がある
と信じる気持ちを持ちながら、でも
それだけでは痩せられないから他の努力もしっかりしよう
と考えることができれば、
薬の効能を最大限に
引き出すことができますし、
もっとも効果的なダイエットをすることができます。
ですから、プラセボ効果なんて意味がない
と否定するのは間違いであり、
上手く活用することさえできれば
ものすごく有意義になってくるのです。
プラセボ効果の秘める可能性については
十分に注目に値しますし、これから
医療技術がさらに進歩していく中で
どんどん取り入れられていくことでしょう。
もっと話を広げれば、
私たちが何かを実現したいと思ったら
まず何よりも、それが
「実現する」
と思い込むこと。
これが最重要と言えるのです。
