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斎藤茂太のお勧め著書・捨てる力他解説。弟の北杜夫はうつだった?

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斎藤茂太(さいとうしげた)さんという元精神科医。

モタさんの愛称で親しまれたこの方は、2009年、満90歳ですでに亡くなられていますが、昭和の精神科医を代表する人物として歴史にその名を刻んでいます。

2012年から2014年に掛けて、NHKワンセグ2にて斎藤茂太さんの著作を紹介している番組もありました。

ここではその茂太さんのお勧め著書の解説と、茂太さんの根本理念等について特集します。

 

『「捨てる力」が、ストレスに勝つ』とは

斎藤茂太さんは、生前に非常に多くの著書を執筆されています。

まずはその中でも、後述する茂太さんの根本理念に忠実でわかり易い一冊である『「捨てる力」が、ストレスに勝つ』をご紹介したいと思います。

この本で重要なポイントは、

「ストレスとは、執着である」

ということ。故に、

その執着を「捨てる」ことによって、ストレスに勝つことができる

ということです。

人間が今抱いている価値観は、世間や自分の環境によって植え付けられたある種の洗脳によるものであるにも拘わらず、それが全てであり、絶対であるという「思い込み」により、人は不幸を感じてしまっている。

自分自身で「幸せの基準」を作り、それに大きく振り回されてしまっている。

つまり、自分が正しいと思っているだけの主観的な事実を「絶対的な真実」だと思い込み、そして執着してしまっているわけです。

その無駄な執着心を捨てることによって、人は本当の安らぎ、そして健康、ポジティブで幸せな人生を手にすることができる、ということですね。

斎藤茂太の著書・捨てる力

 

「捨てる」ものとその意味

「捨てる」ものとしては、具体的には大きく

  1. 出世欲・財欲・愛欲等の欲望
  2. プライドや見栄といった他人の評価へのこだわり
  3. 妬み・恨み・嫉妬等の負の感情

が挙げられます。

このうち「1」についてはそれ自体は決して悪くないのですが、そこに囚われ過ぎている人が多いのです。

あくまで世間や自分の生きてきた環境から自分が定めた価値観に過ぎないのに、それを絶対視してしまう。人は、すぐに盲目的になってしまう生き物です。

「2」については、見栄はともかくとしてプライドも別にそれ自体は悪くありません。こちらも、囚われ過ぎると問題になります。

 

「3」については、できる限り抱かない方が良いです。

恨みや妬み嫉み、そして怒り。

こういった感情に対して執着することは、相手を嫌な気分にし、周りを嫌な気分にするだけではなく自分の視野をも狭めてしまいます。

結果的に何かをするにしてももっと上手にやれる方法があるのにそれが思い付かなかったり、そもそも人生の目的自体を見失ってしまいます。

例えば、

「命に掛けてでも、復讐してやる」

とか、

「絶対に見返してやる、でなければ生きる意味もない」

などです。

もちろんこれは極端ですが、大なり小なり、こういったことを感じた経験は多くの人にあるのではないでしょうか。

ちなみに「羨ましい」という感情も、結局のところ自分がその相手の持っているもの自体を欲しいというよりも、相手が持っていて自分が持っていないという状況が一番気にいらなくてそのような感情を抱いているのです。

だから、それは結局のところ劣等感でしかないのです。

想像してみて下さい。

みんながあなたと同じ生活をしていて、あなたと同じような気持ちで生きていると知れたら、同じ状況でもかなり楽になると思いませんか?

もちろん、それはこの世では不可能なので、それがまた苦しみの素となってしまうわけなのです。

 

「捨てる」意味

そして本書では、捨てることの目的として大きく以下の8つを挙げています。

  • 前向きな自分になるために捨てる
  • よき人生のために捨てる
  • 日々安らかに過ごすために捨てる
  • 健康的な自分を造り上げるために捨てる
  • うつ病を避けるために捨てる
  • 人間関係を保つために捨てる
  • 自信を勝ち得るために捨てる
  • 捨てる人ほどよく伸びる

抽象的ではありますが、実際、しっかり捨てることができればこれらは全て実現できるのは間違いないでしょう。

その著書は、こちらになります。

 

斎藤茂太さんの根本理念

斎藤茂太さんのこれまでの著書の中で、タイトルに何度も出て来るキーワードがあります。

それは紛れもなく、茂太さんがもっとも重視していることであり、いわゆる根本理念になります。

そのキーワードとは、

「心の掃除」「捨てる」「笑い」「ゆっくり力」

の四つです。

 

≪この四つのキーワードが使われている代表的な著書≫

『心の掃除が上手い人・下手な人』

『「捨てる」「片付ける」で人生が楽になる』

『「捨てる」「思い切る」で人生が楽になる』

『笑うとなぜいいか』

『人は笑った数だけ元気になる』

『笑って大往生』

『「ゆっくり力」でいい人生をおくる』

『「ゆっくり力」ですべてがうまくいく』

 

「心の掃除」つまり

・心を整理すること

・執着を捨てること

これができれば、ストレスを克服することができ、その結果として人生の景色が全く違ったものになる。

そしてそのためにもっとも重要な手段として

・笑うこと

・ゆっくりすること

を主張しているわけです。

 

「笑い」の意味と重要性

「病は気から」というのは真実以外の何物でもなく、すでに医学的にも証明されています。

たとえばこの執着心、つまり捨てられない状況というのは、食欲を減退させ、安眠を妨げ、血圧を上げて心臓に負担を掛けるというすべての悪い要素を兼ね備えていて、完全に健康を害するのです。

ですから、どうしたらポジティブな気を作れるか、あるいは維持できるかというのは、人生における最大のテーマと言っても過言ではありません。

その一つの最重要手段が、「笑い」であるわけです。

何でも脳にベータ・エンドルフィンという物質が分泌され、心地良さとリラックス感を得ることが出来るらしいです。

ですから、人間はポジティブになれば基本的に何でも上手く行ってしまうし、幸せになれるようになっているんですね。

 

「ゆっくり力」の意味と重要性

社会というのは常にスピードを求められますので、多くの人は知らず知らずにいつもスピードを出して動いていないと不安を感じるようになってしまっています。

これはつまり、焦りの感情になります。

「速く動かなければならない」

という気持ちが、ストレスの元になっているというわけです。

しかし実際は、いつも高速で動いていれば良いかと言えば、そうとも言い切れません。

大した考えなしに動いてしまえば、失敗のリスクはそれだけ高まります。

逆にゆっくりと、冷静に考えながら動くことで、行動の正確性が高まります。

これが「ゆっくり力」です。

もちろんスピードも大事なのでゆっくり過ぎてもいけませんが、現代人は明らかにスピードが先行し過ぎになっているので、一度立ち止まるくらいの勢いでゆっくり動く意識を持った方が間違いなく上手くいきます。

「速く動かなければいけない」という気持ちを捨てることになり、ストレスからも解放されますからね。

その結果、冷静な判断力でもって「捨てる」べきものをどんどん捨てていくことができるでしょう。

 

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弟の北杜夫はうつだった?

これだけ精神科医として圧倒的な気付きと達観を会得している斎藤茂太さんですが、実は彼の弟である作家の北杜夫さんは壮年期(30~40代にかけて)、躁うつ病でした。

その結果、多額の借金をして、自身の家族を振り回す結果になってしまったようです。

茂太さんであれば、そんな弟を救えたのではないかと思えますよね。

実のところ、斎藤家はもともと精神医師の家系で、斎藤茂太さんの父親である斎藤茂吉さんも精神科医として有名な方でした。

そしてさらに、北杜夫さん自身も精神科医でもあります。

であれば、なおさらなぜそんなことになってしまったのかと思いますよね。

 

しかしながらそれは逆に言えば、斎藤茂太さんの根本理念というのは、そのような弟の姿を見たり、人生の中で自身が様々な経験をしてきた中で培われたものであるということです。

 

自分は精神科医なのに、弟も精神科医なのになぜこんなことになってしまうんだろう

どうして自分の心を制御できないのか

自分の心がわからないということは、人の心もわからないということ

であれば、精神科医を名乗るのはおかしいのではないか

 

勝手な想像ですが、という葛藤があって当然ではないでしょうか。

自分がその道のプロであるからこそ、余計に悩み、葛藤することになるわけです。

そのような苦難の過程を乗り越えた結果、斎藤茂太さんのオリジナル精神論が生まれたのです。

 

ただこう言っては何ですが、茂太さんの精神論は現在ではかなり広まっており、斎藤さんと同じようなことを言っている人は世の中に多くいます。

ですから、もうそれはオリジナルではなく正論と言っても良いレベルです。

それだけ時代も進歩しているわけですね。

つまり、斎藤茂太さんはこの分野における一種のパイオニア(開拓者)的な存在となったわけですね。

そしてそれを広めるのが、私の役割だったりします。

 

ですから、ぜひ斎藤茂太さんの精神論を参考に、

・ゆっくり動くこと

・よく笑うこと

を意識して「捨てる」の実行のために必要な余裕のある心を築き上げ、数々の「捨てる」を実現していってください。

 

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