反省と後悔の意味の違いとは。反省しない生き方は駄目？
「反省しろ！」
と言われたことがない人は
あまりいないと思いますが、
この「反省」という行為について
改めて考えてみたいと思います。
反省と似た意味の言葉で「後悔」がありますが、
この二つにはどのような違いがあるのでしょうか。
と同時に人生にとっての意味・重要性も考えていきましょう。
反省と後悔の意味の違い
反省と後悔を対象的な意味として考えた場合、
◆反省とは「自分の過去の行いを省みる」こと
◆後悔とは「自分の過去の行いを悔いる」こと
になります。
「自分の過去の行いを省みる」
ことで、新たに見えてくるものはたくさんあります。
例えば、人間というのは得てして
自分の都合の良い観方・解釈を
してしまいがちであり、
自分でも知らず知らず
そうしてしまっていることが多々あります。
特に頭に血が上ってたり
焦っていたりすると
余計そうなりがちですよね。
それからしばらくして頭が冷えた状態で
もう一度改めて自分の振る舞いについて
考えることで、実際その行動に
問題がなかったかどうか
冷静に判断することができたりします。
反省と後悔がブレンドされていることは問題
しかし問題なのは、反省の意味を
「自分の過去を顧みて、過去の失敗を悔いた上で正す」
という捉え方をしている人が多いように感じることです。
つまり、反省と後悔がブレンドされているのです。
もちろん、悔いるという感情は
自分の心理に深く刻み込まれるために
その失敗に対しての意識はより強くなります。
そういう意味で、反省と後悔が
混ざってしまうのもわからなくはありません。
しかしながら、「悔いる」
という行為が必ずも必要なのかに関しては、
しっかり考える必要があります。
現実には、悔いたからといって
その失敗を繰り返さなくなったり、
改善されなくなるとも限りません。
それどころか、悪化する可能性すらあります。
たとえば、その失敗を意識し過ぎて
それが恐怖心になってしまう場合です。
そうすると、悪いイメージが定着してしまうので
さらに上手くいかなくなる可能性があります。
自信喪失も、その中に含まれますね。
また、「悔いる」ことによって
ストレスを大きくし、視野が狭くなったり
別の失敗を招くようになることもあります。
なるべく後悔しないで反省することを考える
ですから悔いる、つまり「後悔」と
「反省」は別に考えて、
あくまで「反省」をするんだ、
という意識でいることが大切なのです。
ただ当然ながら、反省だけを意識していても
やはり後悔もしてしまって
辛い気持ちになることもあると思います。
正直、これは反省に付き物なところもあります。
ここでどうするかは、はっきり言いますと
自分次第になります。
何故かと言えば、ここまで話してきたように
反省によってたとえ後悔の念を抱いたとしても、
失敗に対する意識が強化されて
次回の失敗が防げる可能性がある一方で
むしろ悪影響の方が大きくなる可能性もあるから。
つまり重要なのは
個人のさじ加減であり、その人に適したバランス
なのです。
ですから、極端に寄っては絶対にいけません。
この辺りは難しいところではありますが・・・・。
◇また別の視点から後悔について取り上げた記事です◇
反省しない生き方は駄目？
では反省をしない生き方は
絶対に駄目なのかといえば、そうとも限りません。
実は超売れっ子タレントのタモリさんは、
「反省をしない」
「過去を振り返らない」
という言葉を残しています。
しかしこの言葉の落とし穴は、
タモリさん的には反省を
しているつもりがないだけなのです。
過去の経験があるからこそ
今のタモリさんの活躍があるのは紛れもない事実です。
ということは、反省という
改まった行為をしなくても、
タモリさんはその過去の失敗や成功の経験を
人生の肥やしとしてきているわけです。
それができるのであれば、
反省は必要ないと言えますが
そのためには
普段から積極的かつ
冷静に学ぶ姿勢を
常に崩さないようにしている必要
があります。
普通はそんなことができないからこそ、
ほとんどの反省をしない人は
失敗を繰り返したり、10年経っても
大して成長してないという結果になってしまうのです。
ですから、反省しない生き方は
駄目ではないのですが、
個人的にはせめてある程度以上は
取り入れることをお勧めしたいです。
反省に関する疑問と気づきがあり、検索からこちらの記事にたどり着きました。
まさにご指摘の通りだと感じます。
ありがとうございました。
rioさん、コメントを下さり誠にありがとうございました。
あまりこういうことをよく考えもせず人に反省を促す人が多いですが、しっかりと深く掘り下げてその本質を考えるようにしないと、行き当たりばったりの人生になってしまう気がしますね。