グローバル化のメリットと日本の教育への影響は？英語は必要なのか
科学技術の進歩と共に、
世界は著しいグローバル化の流れにあります。
ここではグローバル化について、
そのメリットと日本の教育への
影響等を取り上げたいと思います。
グローバル化は世界の在り方を変える
グローバル化とは広い意味で、
地球規模の結び付きが強くなることです。
今ではたとえ世界の果てであろうと、
一瞬にして連絡が取れたり、
あるいはたったの数時間で行けてしまったりします。
また、インターネットのような
電子のインフラが誕生し、
直接的でないやり取り（商売も含む）
が可能となりました。
こんなことは人類の過去の歴史上
考えられなかったことです。
そのため、グローバル化というのは
世界の政治と経済の双方の在り方に対して
非常に大きな影響を与えているのです。
グローバル化のメリット
世の中がグローバル化すればするほど、
物と情報の流通がよりスムーズになるため、
便利にもなりますし、それぞれ得意な技術を
活用し合うこともできるようになります。
その結果、人々のニーズがより適切に満たせるようになる。
これらは明らかなメリットです。
さらに、グローバル化が進めば進むほど、
競争が世界規模になりますから激しさが増します。
ですからグローバル化は、
間違いなく世界の経済を活性化させ、
発展を促進するのです。
グローバル化と日本の教育
グローバル化によって教育の在り方も
大きく変わる必要があります。
これまで日本という国では、
その人の学歴と社会的な評価が
暗黙のうちに強く関連付けられていました。
いわゆる学歴社会ですが、
この社会システムが経済の発展のために効率的であったのです。
しかしこれからの時代に必要となるのは、
学歴社会で培われたペーパーテストで
良い点を取るための知能ではなく、
独創性のあるクリエイティブな知能です。
もともとペーパーテストとは違って
社会にははっきりした答えはないのですが、
学歴社会・年功序列・終身雇用
で社会の仕組みがシンプルになりました。
良い大学に行った人が出世する
年齢を重ねれば出世する
雇用は定年まで
といった日本社会独特のルールができたのです。
答えが良くわからない社会において
こういったルールというのは
一つの基準になります。
実際、これは戦後日本が著しい経済成長と
比較的格差の小さい社会の
両立を実現することができた
一つの大きな要因であると言われています。
ですから戦後からしばらくは
学歴社会が有効なシステムとして
機能していたのですが、
それが時代の流れと共に
機能しなくなってしまいました。
その一つの大きな原因となっているのが
世の中のグローバル化なのです。
厳密にはグローバル化だけが
システム崩壊の原因ではないのですが、
いずれにしても時代に合わせて
学校教育も変えていかなければなりません。
それがゆとり教育であったりするわけなのですが。
今もっとも必要とされているのは
独創的な思考力なのです。
それこそ、ナンバーワンではなく
オンリーワンといった表現が適切なのかも知れません。
英語は必要か
よく近年のグローバル社会において
「英語は必須」
だとか
「武器になる」
とか言われていますが、
現在のところは英語だけできたところで
学歴のような自分のアピールの
材料に利用できる以外では
それほど意味はありません。
重要なのは、需要です。
現代社会において英語ができる人は
世の中にたくさんいるので、
現状は需要と供給はバランス的に
供給の方が上回っている気がします。
（もちろん、その中でも抜きん出た英語力があれば別ですが）
ただし、
今後グローバル化がさらに進んでいけば
むしろ「英語ができないのが不利」
という時代がくる可能性があります。
そうなったら、そこそこな英語力であっても
ある程度の意味を持ってくるのではないかと思います。
また、学歴とは違って自分の特技なので、
強みとして学歴よりは強みとして
生かし易い面はあるかとは思います。
ちなみに、独創的な思考力は別としても
学歴が高い人ほどより考える力があり、
知能が高い傾向にあることは事実なので
そういう意味では学歴が完全に
無意味になることはこれから先もないだろうとは思いますね。
予め敷かれた成功のレールはもはやありませんが、
だからと言って悲観する必要は全くないでしょう。
