ヘアキャストの原因・対策とシラミとの違いとは。子供に多い?
ヘアキャストという症状をご存知でしょうか。
あまり聞きなれない人もいると思いますが、突然この症状が現れるとけっこうびっくりすると思いますよ。
ここではそのヘアキャストとは何か、その原因と対策、シラミとの違いや子供に多いのかどうかについて取り上げていきます。
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ヘアキャストとは
ヘアキャストとは、ある条件下で頭皮に発生する白く長細い物体のことです。
ヘアキャストは一見フケのように見える(フケの一種ではありますが)ので、大量に発生したら頭をしっかり洗っていないのかと思われる危険性があり、少し神経質になりたくなってしまうものではあります。
ではヘアキャストの正体は何なのかというと、それは毛包の一部になります。
毛包とは、毛穴の内部で毛を覆っている皮のことで、この皮が髪が抜けたときに捲れて外に飛び出すわけです。
それが、ヘアキャストとなります。
ですから、ヘアキャストは毛穴の形(長細い筒状)をしています。
ヘアキャストの原因
では、なぜヘアキャストはできてしまうのでしょうか。
その原因はいくつか考えられます。
毛包が乾燥している
毛包というのは、要するに表に出ているか内部にあるかの違いだけで普通に皮膚の一部だと思って頂ければ良いです。
つまり頭皮が乾燥すれば、毛包も乾燥してしまうのです。
そうなると、ヘアキャストもでき易くなります。
頭皮が乾燥するのは以下のような原因が考えられます。
- シャンプーのし過ぎ・高温のシャワー
- 紫外線
- 急激な体外温度の変化
他にも、ストレスやホルモンバランスの乱れが引き起こすこともあります。
毛包に刺激を加えている
たとえば髪を強く引っ張ると、毛包に刺激が加わります。
毛包は刺激されると取れてしまう場合があります。
ですから髪を結んだり、あるいは頻繁に手やくしで梳くなどをしていると毛包がダメージを受けて、ヘアキャストが生じることはあり得るのです。
ちなみに、こちらもやり過ぎると頭皮の乾燥を引き起こします。
ヘアキャストの対策
ヘアキャストの対策としては、上に挙げた原因に対してアプローチをしていけば良いわけです。
ただ、毛包に刺激を与えている場合は髪を結ばないようにしたり、くしを通すときも優しくするようにすれば大きな問題はないなのですが、乾燥については全てに注意を払わなければなりません。
シャンプーの適正量と頻度等
シャンプーは頭皮の汚れを落とすのと同時に、頭皮に必要な皮脂も一緒に落とします。
頭皮はほどほどに皮脂が残っていないと乾燥してしまうので、洗い過ぎは良くないのです。
ですからまず、シャンプーを使い過ぎないようにしなければなりません。
普通に泡がしっかり立つくらいまでは良いのですが、それ以上の量は使わないことです。
また、頻度としても一日一回程度で十分です。一日二回以上も洗うと皮脂がかなり少ない状態になってしまいます。
あともう一つ大切なことは、シャンプーをしっかり落とすことです。
シャンプーが残っていると毛根を塞いでしまうので、毛包の乾燥の原因になります。
紫外線を防ぐには
過度の紫外線が頭皮に当たると、頭皮は乾燥します。
ですから、外に出るときは日傘をさしたり、帽子を被ったりすると良いです。
あるいは、UVケアトリートメントを使用したり、日焼け止めスプレーを掛けたり。
ちなみに、寒い時期に帽子を被ることで乾燥を防ぐこともできます。
帽子は着用時間が長過ぎると雑菌が沸く等の別の問題もありますが、役に立つ面もかなり多いんですね。
温度の変化に注意
夏場に冷房でガンガンに冷えた部屋に長くいると、外との温度差で肌の乾燥を引き起こしてしまいます。
ですから、冷房の設定温度は最低でも26℃くらいまでにしておいた方が良いでしょう。
今現在ヘアキャストに悩まれていて原因がはっきりしない方は、もっと高い温度にした方が良いかも知れません。
シラミとの違いとは
ヘアキャストと頭シラミの卵はその見た目が非常によく似ていることから間違われ易いのですが、両者には決定的な違いがあるので、それを知っていればすぐに見分けることができます。
頭シラミの卵はセメントのようなもので髪にくっ付いているので、指でなぞっても動かないのに対し、ヘアキャストは簡単に動きます。
ですから髪に白く長細い物体を発見したら、まず指でなぞってみてください。
それで全てが判明します。
出典:姫路市ホームページ
ですが当然ながら、もし頭シラミだった場合、全く別の対策が必要になってきます。
とはいえ頭シラミも面倒なだけで決して深刻なものではないので、それほど心配しなくても大丈夫ですよ。
子供に多い?
思春期には成長ホルモン(ホルモンバランスの乱れ)の影響が身体の様々なところに見られます。
フケが多くなるのもその一つで、ヘアキャストはフケの一種とも言えますから、思春期の子供にはヘアキャストができ易いのです。
一説では、30%の子供に見られるとも言われています。
そのため、たとえヘアキャストがあっても改善は簡単にはいかないかも知れませんが、対策をするかしないかで全く違ってくるのも事実です。
また、同じ成長ホルモンの影響でも何が直接的な原因になっているかは個人によって違います。
ですから、まずその直接的な原因を突き詰め、そこを徹底的に抑えるようにすれば、間違いなく状況は大きく改善するはずです。
それにたとえ完璧に治せなくても、ごく自然の生理現象であると知っていれば心配したり恐れたりする必要はありませんよね。
前述のようにストレスも影響するので、一々気にし過ぎないようにすることも非常に大切になってきます。