ヒステリー球の症状には吐き気も?原因はストレスが主だが対策は
風邪かな…と長い期間喉の違和感に悩まされている人が近年増加しています。
でも熱は出ず、病院へ行くと先生がしぶしぶ「まぁ、風邪ですかね…」と診断をくだし、とりあえずお薬出しておきますねーと言われて終わりというケースも少なくありません。
しかしながら、その喉の違和感が一週間以上も続いている、あるいは喉に何かがつまっているような感覚に襲われたり、時には少し吐き気を伴うという場合は、一つの原因としてヒステリー球の疑いがあります。
もちろん症状の原因はヒステリー球以外にもあるので、できればまず改めて医者に診てもらうのが一番なのですが、色々忙しいのであればとりあえずは自分で最低限の対策し、様子を見るようにして下さい。
今回はそのヒステリー球について取り上げていきます。
ヒステリー球とは
まずはヒステリー球についての基礎知識ですが、
のどに何の問題もないのに、何かが喉につかえているように感じ違和感はずっとつきまとう
のがこの病気の症状です。
そしてその大きな原因の一つは、
ストレスや忙しさで自律神経が乱れていること
です。
自律神経失調症という病名を聞いたことのある方も多いかと思いますが、この自律神経が正常に働いてくれているおかげで私たちは呼吸や食事、運動や排便などなど様々な行動をスムーズにできています。
恐らく中学生の頃理科や保健の授業で聞いたことがあると思いますが、自律神経には交感神経と副交感神経があります。
交感神経は活動的なことをするときに活躍し、逆にリラックスする時や睡眠をとる時になると副交感神経にバトンタッチをし、エネルギー保持や体力の回復を担ってくれます。これら二つがバランス良く機能することにより、私たちは元気な毎日を送れているのです。
しかしながら、この自律神経はストレスや生活リズムが崩れ、疲れがたまることにより正常に機能しなくなり、乱れてしまうことがあります。その結果起こってしまうのがこのヒステリー球です。
食事や会話、呼吸を行ってくれている喉に違和感があれば不安が募り、さらにストレスを感じてしまうという悪循環を生むことにもなります。このヒステリー球は治ることはあっても完治は難しく、一度治ってもまた繰り返しストレスを感じる度に症状が出るのです。
ヒステリー球の対策
では、どうしたらこのヒステリー球になりにくい状態を作れるのか、あるいはなってしまった場合に早く治すことができるのか。
答えは簡単なようで難しいのですが、ズバリ
「ストレスを溜めない」ようにすること
です。
実は私も以前は、ストレスが原因によるヒステリー球にずっと悩まされていました。
「できない」と言うことがとても嫌いで、何とか無理でも可能にしたいと自分を追い詰めていたように思います。今思えば真面目すぎたし必要のないほどまでにプレッシャーを感じすぎていたのかもしれません。
少し楽に考えるようにしてから少しずつ自分の感情をコントロールできるようになり、今では喉の違和感どころか身体全体が強くなり、風邪もあまりひかなくなりました。
ストレスの対策例
ストレスを溜めない方法については色々あるのですが、多くの人はここで安易に
ストレスの元を排除すること
を考えます。
もちろんそれもある程度は可能でしょうが、現代社会を生きていく上ではどうしても限界があります。
ですから私は、もっと根本的なところで
頭ではなくて深層心理の価値観を変えること
がかなり重要になってくると思います。
どうしても下らない意地を張ってしまったり、人と比べて劣等感を感じたり、嫉妬してしまったり、というのは根本的には一種の思い癖によるものであったりします。
それは多くの場合において小さい頃に植え付けられ、深層心理に定着してしまっているケースが多いので、頭ではそんな程度の低いことをしたくないと思ってもそのように感じてしまうし、やってしまうのです。
ですが、それは決して変えることができないわけではなく、今からでも頑張れば変えることはできます。
その方法は世の中に無数に出回っていますし、適した方法は人それぞれなのでここでは省きますが、継続すれば必ず改善していくことができるので決して諦めず、努力するようにしてください。
漢方やマッサージでの対処
とはいえ、やはりストレスを改善するには努力しなければなりませんし、時間もかかるだろうと思います。
そんな中でぜひお勧めしたいのが
漢方やマッサージによる症状の改善
です。漢方は「半夏厚朴湯」というタイトルのもので、薬局でも手に入れられます。
私の場合、最初の頃は漢方の専門店で購入していましたが、値段がとても高く月に1万円近くかかってしまったので、市販のものに変えました。
みなさんに当てはまるかはわかりませんが、私の場合は市販のものだからと言って効果に差があるわけではなく、喉の違和感は消えました。
また、肩こりを改善することでストレスが減り、ヒステリー球が改善する場合もあります。
肩や首などを意識的にマッサージしてみたり、普段の姿勢を首や肩に負担のないよう心がけましょう。
最後に
中には例外もありますが、どんな病気も一度かかってしまうとその後もかかりやすくなってしまうのがお決まりです。とくにストレスによる症状というのはあなたの体の弱いところを狙って襲ってきますからね。
熱が出ないから、他になにも症状がないからとその違和感を無視していませんか?
症状を繰り返さないために、おかしいなと思ったらすぐに対処をするようにしましょう。
ただし、冒頭でもお伝えしたように長引く喉の違和感がヒステリー球であるとは限りません。
もし重い病気だった場合、対応が遅れてしまうことになるので、できればまず医者に診てもらうようにすることをお勧めします。