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クラシック三大バレエ作品はどれが面白い?特徴と見どころとは

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春休みや夏休みなど、学校がお休みの時期には決まって、海外から有名なバレエ団が公演にやってきます。

クラシックバレエ(三大バレエ)バレリーナ

演目は様々ですが、夏休み期間は「眠れる森の美女」、「白鳥の湖」、「ジゼル」、「ドン・キホーテ」などが多いですね。冬休み期間は、「くるみ割り人形」やガラ公演が多いです。

 

そして、大体毎年やってくれる演目が、

「眠れる森の美女」、「白鳥の湖」、「くるみ割り人形」

になります。

これらは「クラシックバレエといえばこの三作だよね!」という定番のメニューであり、三大バレエとも呼ばれています。

どうせ観るならば、これらの作品のチェックすべきポイントは押さえておきたいですよね。

そこで今回は、主にバレエ初心者に向けて、この三大バレエ作品の見どころや楽しみ方をテーマとして取り上げていきたいと思います!

 

クラシックバレエの基礎知識

バレエと一言で言っても、様々な形があります。クラシックバレエ、モダンバレエ、コンテンポラリーバレエなど。

ここでメインテーマとしている三大バレエは、どれもクラシックバレエの作品になります。

 

クラシックバレエとは、バレエの中の一つの様式になります。

古典主義バレエとも言います。

歌やセリフが全くない、舞台舞踊劇として発展したバレエも、初期の頃は王族を楽しませる娯楽の一つに過ぎず、技術などの確立は19世紀に入ってからでした。

西ヨーロッパで発祥したバレエは、その後ロシアに持ち込まれ、そこで今のクラシックバレエの形が完成したと言われています。

 

クラシックバレエは、それまでのロマンチックバレエよりもずっと技術力が高められました。

バレエでお馴染みの連続回転、とても人間業とは思えないような素晴らしいものです。

回転は、バレエ用語で「フェッテ」と言いますが、実はロマンチックバレエ以前は、1回のフェッテでも素晴らしいと言われていたそうですよ!

それが、19世紀に入ってから、10フェッテ、20フェッテと連続して回るのが当たり前となり、現在では最高で32フェッテが導入された振り付けもあるそうです!

 

また、これだけ激しい動きをするようになったことで、衣装にも変化が生じました。

ロマンチックバレエ以前は、膝丈かそれよりも長い衣装が好まれて使用されていましたが、20フェッテも連続回転するようになれば、このような衣装は鬱陶しくて仕方ありません。

そこで考案されたのが、チュチュです。動きやすく、回りやすく設計された衣装で、この衣装もクラシックバレエを象徴するものです。

クラシックバレエ(三大バレエ)の衣装

バレエでお馴染みの2人で踊るグラン・パ・ド・ドゥ。一番盛り上がる場面ですね!

この様式が確立したのも同時期になります。それ以前のロマンチックバレエ時代にはありませんでした。

 

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三大バレエの紹介:特徴と見どころ

「白鳥の湖」

・作曲・・・ピョートル・チャイコフスキー

・振り付け・・・ヴェンツェル・ライジンガー

・初演・・・1877年3月4日、ボリショイ劇場にて

(蘇演・・・1895年)

・幕数・・・4幕

 

「白鳥の湖」は、ヨハン・カール・アウグスト・ムゼーウスによる童話「奪われたヴェール」をベースにしたバレエ作品で、チャイコフスキーにとって初めてのバレエ作品となった作品でもあります。

「白鳥の湖」の見どころは何といっても、

白鳥と黒鳥、すなわちオデット姫とオディール姫の二役を一人が演じるところ

です。これは他の二作品では見ることが出来ません。

演技力も要求されるため、バレリーナにとってはチャレンジングな役どころになります。

クラシックバレエ(三大バレエ)の踊り

特に黒鳥の踊るグラン・パ・ド・ドゥはテンポも速く、難易度が高いことで有名です。

フェッテにおいては、通常のフェッテの合間にダブルフェッテを挟むものや、全てをダブルフェッテで連続回転するもの、トリプルフェッテを用いるものなどがあり、技術力の高さをまざまざと見せつけられます。

 

「白鳥の湖」のラストは、その振り付け版によってハッピーエンドで終わったり、悲劇的な終わりを迎えたりと様々です。自分が知っている終わり方とは違ってもびっくりしないようにしてくださいね。

 

「眠れる森の美女」

・作曲・・・ピョートル・チャイコフスキー

・振り付け・・・マリウス・プティパ

・初演・・・1890年1月15日、マリインスキー劇場にて

・幕数・・・3幕

「眠れる森の美女」は、ペローの童話「眠れる森の美女」をベースにしたバレエ作品ですが、所々にグリム童話の「いばら姫」の要素も取り入れたものになります。

初演されたときは3時間を超える大作だったようです!

現在では、様々な振付師によって「眠れる森の美女」が演出されていますが、3時間を超えるようなものはまずありません。

 

「眠れる森の美女」の見どころは、まずオーロラ姫の登場シーンでしょう。

5、6人の王子様を相手に踊るシーンがありますが、その中でオーロラ姫が片足一本でバランスを取り(アラベスクの状態)、その手を王子たちが代わる代わる支えていくというものがあります。

オーロラ姫のバランス力と王子たちとのパートナー力が明確に出るところで、あまり上手ではないとハラハラドキドキのシーンとなります。

これがとても上手なダンサーですと、とても落ち着いてみることが出来、まさに見せ場となります。ダンサーたちの上手い下手がはっきりわかってしまうシーンですが、是非チェックしてみて下さいね。

 

「眠れる森の美女」には、「白鳥の湖」ほどの迫力ある場面というのは用意されていません。しかし、その分主役以外の大勢の踊りを楽しむことが出来ます

役どころも、赤ずきんちゃんと狼カップル、長靴を履いたネコと白猫カップル、青い鳥など、色々な童話のキャラクターまで登場します!

「これはあの話のキャラクターだ!」と色々な発見があって面白いですよ。

 

また、近年では魔女マレフィセントを男性が演じるバージョンの「眠りの森の美女」も登場し、人気を博しています。

これがかなりコミカルな役どころで、観ていて大変面白いので、是非チェックしてみて下さい。
特にスーパーバレエダンサーと言われたウラジミール・マラーホフなどの有名人が扮しているものがお勧めです。

 

「くるみ割り人形」

・作曲・・・ピョートル・チャイコフスキー

・振り付け・・・マリウス・プティパの代理としてレフイワーノフが担当

・初演・・・1892年12月18日、マリインスキー劇場にて

・幕数・・・2幕3場

「くるみ割り人形」は、E.T.A. ホフマンの童話「くるみ割り人形とねずみの王様」をベースにしたバレエ作品になります。

クラシックバレエ(三大バレエ)の作品

主人公のクララ(ロシア版はマーシャ)の役どころが少女ということもあり、若手ダンサーが多く起用される作品になります。

日本のバレエ学校の発表会にもよく用いられる作品です。

 

「くるみ割り人形」に見どころは、何といってもくるみ割り人形(王子)とねずみの王様が戦うシーンでしょう!剣を片手に、ジャンプしたり回転したり、スピーディーな動きが臨場感を醸し出します。

そして、魔法の国に行ってからは、各国のユニークな踊りを堪能することが出来ます。どれも楽しい音楽でハイテンポなものが多いので、観ていて飽きません。

現実から魔法の国へ移動する時や、魔法の国から現実へと移動するときに用いられる乗り物も、宙を飛ぶような演出のものもあり、「白鳥の湖」や「眠れる森の美女」ともまた違った楽しさがあります。

派手な技術を見せつけるような場面はない分、そうした視覚効果が観客を楽しませているのでしょう。

 

「くるみ割り人形」は、話もファンタジー要素が強く主人公が子供ということもあって、子供からとても人気の作品となっています。ですから家族でバレエを観たいと考えているならば、「くるみ割り人形」が一番お勧めです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

クラシック三大バレエ、

「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」

ではどれが面白いかと言えば、それは完全にその人次第です。

ですからここで挙げた特徴や見どころ、それぞれの作品のあらすじ(wikipedia等で調べてみてください)を予め抑えた上で、自分が面白そうだと感じた作品を鑑賞するのがもっとも楽しめると思います。

それでも、上でも挙げたように恐らく「くるみ割り人形」がもっとも初心者受けし易く、広く楽しまれ易い作品なのかな、とは思いますが。

またバレエというのは芸術作品でもありますから、自分が想像力を働かせて、どのように鑑賞するかもとても重要ですよ。

 

ちなみに、現在は様々な振り付けのバージョンが出てきているため、初演バージョンのものを観ることはほとんどないかもしれません。

しかし使用している音楽は同じですし、ベースとなっている話も同じですし、盛り上がるところも同じです。色々なバージョンのバレエ公演を見比べて、楽しむのも面白いですよ!

 

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