会社が精神的に限界で辞めたいけど言えない理由と辞め方のコツは?
会社に勤めていて、様々な事情から精神的な限界に達し、辞めたい気持ちになった。
しかしながら、
「本気で「辞めたい」と言いたいけど言えない・・・・」
という人は多いのではないでしょうか。
なぜ言えないのでしょう。
ここでは、そのような方々の一助になるように、辞めたいのに辞めたいと言えない理由と、その場合の辞め方のコツについて取り上げていきたいと思います。
◇◇◇もくじ◇◇◇
精神的に限界でも辞めたいと言えない理由
会社を辞めたいけど辞めたいと言えない理由は、大きく内部的要因と外部的要因に分けることができます。
内部的要因とは、自分の心の中にある迷い等の要因、外部的要因とは、会社や上司の圧力等の要因になります。
内部的要因
たとえ精神的に限界まで追い込まれても、それでも会社を辞めたいと言えないのは、まず第一に辞めた際に直面するであろう難題がいくつもあるからです。
「辞めたらどうなるのだろう」
ですね。
- 給料が減るかも知れない
- もっと嫌な奴がいるかも知れない
- もっと仕事が大変になるかも知れない
- 年下に偉そうにされるかも知れない
- 虐められるかも
- そもそも次の就職先がなかなか決まらないかも
- キャリアに傷が付く
どうでしょうか。
ざっと挙げてみましたが、これらはかなりのリスクですよね。
しかも、会社というのは基本的にせっかく育った部下に辞められたくないので、
「ここ(自分の会社)は楽な方だよ」
「君は他所では通用しないよ」
等と、辞めさせないための理由を作ってきます。
自分が仕事ができると思っていてそういう扱いをされている人は、ここが楽な会社だと思えばそれは留まる理由になりますよね。
逆に自分が仕事ができないと思っていてそういう扱いをされている人は、自分が他所で通用しないと思ったら辞められなくなります。
ですから、いくら意識的に辞めたいと思っても、無意識的な部分(潜在意識)ではちゃんと冷静にそこまで考えていて、「それはどうかな」と思っているので、辞めたいと言おうとしても身体にブレーキが掛ってしまうのです。
外部的要因
一方で外部的要因とは、上司を含む会社側の反応のことです。
あなたが会社を辞めたいと言えば、上司や会社は動揺するでしょう。
そしてあなたに対して何らかの強烈な反応をしてくる可能性があります。
基本的に、会社はかなり酷い社員でなければ辞めさせたいと思っていません。
明らかに虐められているように見えるケースでも、実はただのストレス発散の標的になっているだけで辞めて欲しくないケースも普通にあります。
辞めたくても言えないような人というのは、多くの場合は気が小さいので標的にされがちで、ものすごく押しに弱いという特徴があります。
強く言われると抗えないし心が揺らいでしまうし、そもそもそれ自体に恐怖を感じているのです。
そうすると、辞めたいと口にすること自体に恐怖を感じるようになってしまいます。
こうなったらブラック企業や極悪上司の思うツボですね。
強いのは内部的要因
会社を辞めたいと思っている多くのサラリーマンは、辞めたいと言えない理由について
上司の反応が怖い
とか
申し訳ないから
と言いますが、こういった外部的要因よりも、多くの場合は自分の将来の身が心配だからという内部的な要因の方が大きいです。
ただ「上司の反応が怖い」というのは、そういうときに上司はあなたを引き留めるためにまた辞めた際にどんな大変なことが待ち構えているか、どれだけそのデメリットが大きいかという恐怖を植え付けてきます。
つまり、上司が内部的要因に働き掛けてくることを直感的にわかっているので、それを恐れているところもあるわけです。
辞め方のコツは大きく三つ
会社を辞めたいと思ったら、これらの内部的要因と外部的要因をクリアしなければなりません。
ここで辞め方というと具体的な方法になるのですが、辞める際に具体的な方法というのはあまり役に立ちません。というのも、辞めることばかりにフォーカスし過ぎて辞めた後に後悔する可能性が高いからです。
外部的要因はともかく、内部的要因はすっ飛ばしては絶対にダメです。
ですからここでは、それよりももっと根本的な、辞め方の「コツ」で特集したいと思います。
辞め方のコツは大きく三つになります。
覚悟を決める
これらを解決するのに何よりも大事になってくるのは、自分の中で腹を括ること、つまり
覚悟を決めること
になります。
辞めた際にどうなるかなんてことは、自分達にはわかりませんが、その会社の上司たちにもわかるはずはないのです。
ただ、上司たちは過去に辞めた社員のうち何人かについては、その後どうなったかを知っています。
あるいは、他の会社の辞めた社員がどうなったかもわかっています。
まあ今ではネットで検索すると出てくるので、だいたいわかるのですが。
やはり、後悔している人も非常に多いわけです。
上司たちは、その後悔している人達の声のみを拾って、ここぞとばかりに恐怖を植え付けてきます。
ですが、もちろん逆に満足している人達もいます。
しかしながら、ドツボに嵌ったらなかなかヤバいことになるのは事実です。
ですから、覚悟は必須です。
動機を明確化する
そしてもう一つは、動機になります。
そもそも、自分はなぜ辞めたいのか。
今の会社のどんなところが問題なのか。
その問題は、会社を辞めるというリスクを冒すだけのリターンはあるのか。
しっかりと向き合って考える必要があります。
精神的に限界が来ているなら、まず辞める前にそれを会社に理解してもらえるかどうかが先決かも知れません。
理解してもらえなさそうなら、そこで辞める動機がさらに強まることになります。
またこれは動機ではありませんが、リスクを最小限に食い止めるために、辞めると決めたらその時点で先に転職先を探しておくと、まだ恐怖は小さくなるので辞めやすくなります。
最後は勢い
正直なところ、なかなか辞めたくても辞められない人は勢いで辞めるタイプではないので、この辺りの気持ちを整理しておかないとほぼ辞めると言い出すことはできないでしょう。
そもそも勢いだけで辞めたら非常に高い確率で後悔することになるので、ちゃんと考えた上で決断するのは大切なことです。
ただ、自分なりにしっかりと考えて、辞めると腹を決めたらあとは勢いです。
外部的要因をクリアするためには、勢いが大切です。
「自分は気が弱いから」
なんて言ってたらなかなか動けないので、辞めるのは難しいです。
そもそもそういう社員は、ブラック企業や悪徳上司から社畜として利用されるタイプなので、そこは必ず克服しましょう。
たとえ仮に辞めないにしても、克服する必要があります。
そして辞めると決断したら、上司や周りの声は100%無視しましょう。
あの手この手で引き留めに掛かってくるので、耳を貸してはいけません。
断固たる意志を示せば、もう向こうも諦めて何も言って来なくなります。
辞め方のコツまとめ
辞め方のコツをまとめると、辞める上で一番重要になってくるのは
覚悟と動機と勢い
です。
・その後起こり得る可能性を全て受け入れる覚悟があるかどうか。
・辞めるだけの確かな動機があると自信を持って言えるか。
・上司の声を無視して自分を押し通すだけの勢いがあるかどうか。
たとえ気が弱い人であっても、前以って気持ちを整理して腹を括り、動機をはっきりさせれば行動が起こせるはずです。
最後の勢いについては、多少上司の甘い言葉にも耳を貸してしまうことがあったとしても、他の二つがしっかり抑えられていれば何とかなると思います。
会社を辞めたいときにそれを言い出すのに必要なのは、この三つなのです。