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一人っ子政策の罰金額が驚愕。現在は廃止に至った理由とは

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一人っ子政策というのは中国で
行われてきた人口調整のための政策ですが、
これがなかなか、私たち現代日本人の
一般的な感覚からすると明らかに常軌を逸しています。

というわけで、ここでは
その概要について取り上げたいと思います。

 

一人っ子政策導入の背景

一人っ子政策が導入された背景には、
当然ながら過度の人口増加が問題になったことがあります。

1950年に中華人民共和国が建立してから、
それまで階層的に結婚ができなかった人達が
結婚可能になりました。

国としても結婚、出産を奨励したのですが、
それまではこういったことを望んでいても
できなかった人達が勢い付き、
中国政府の想像以上のペースで
人口が増えていきました。

 

しかももともと結婚ができなかった層というのは貧困層です。

養うべき子供が生まれれば
さらに貧しくなります。

結果的に、子供が増えれば増えるほど
どんどん貧しい国民が増えていきます。

貧しさというのは人を窃盗、
強盗や人身売買等の犯罪に駆り立てますから
治安がどんどん悪くなっていきます。

「これはまずい」ということになり、
中国政府はこの悪い流れを止めるために
一人っ子政策を施したのです。

 

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驚愕な罰金額

一人っ子政策には非常に高い強制力がありました。

二人以上子供を作った人間に対して
驚愕の罰金を科したのです。

その額は一律に決められているのではないので
管轄する地方政府によって
大きな開きがあるのですが、何と

平均年収の3~8倍

になります。

完全に私たちの常識の範疇を越えていますね。

しかも高所得者になると
これにさらに上乗せされるので、
最近だと中国を代表する映画監督
チャン・イーモウ氏は2013年に
748万元(約1億5000万円)
もの罰金を科せられたそうです。

 

それに加えて、中国政府は独裁政権なので
日本のような甘いやり方はしません。

見つかったら最後で

何としてでも罰金を支払わせます。

それができなければ堕胎させる。

この二つのうち一つしか道はありません。

これでは子供が生まれて
本来喜ぶべきところで
絶望感しか感じないでしょう。

この政策の中でどれだけの人たちが
どれほどの絶望を味わったのか想像も付きません。

もちろん、中国という国はそれ以外にも
過去に考えられないような政策を
いくつか打ち出しているのですが・・・・。

bakkinkowai

 

一人っ子政策の廃止理由

このように恐ろしく残酷な一人っ子政策ですが、
近年は緩和の方向にありました。

そして

2015年10月29日、
ついに完全廃止された

のです。

緩和の流れ自体は
2013年頃から始まったのですが、
この背景にある理由というのは一体何なのか。

 

夫婦で子供を一人までしか
作ることが許されない一人っ子政策を
続けていくとどうなるかと言えば、
まず一つ明らかな事実があります。

それは

少子高齢化社会になってしまう

ということです。

大人たちの数が減らないのであれば、
明らかにそういう流れができてしまいます。

これは日本と同じですね。

その潜在的に潜む問題も、日本と同じです。

働き盛りの労働者人口が減り、
要介護の高齢者がどんどん増えていく。

 

廃止のタイミング

しかしなぜ、このタイミングで廃止を打ち出したのか。

一つは普通に労働人口が減少し始めたから、
という理由なのですが、もう一つ
大きな理由が挙げられています。

その背景には、最近の中国における
経済成長の減速があると言われています。

経済が減退してこれば、政府に
不信感を抱く人が増えてきます。

不信感を抱く人が増えれば
各地の暴動も増えてきます。

中国ではそういった情報も
一切公開しませんから第三者は
推測する以外に手段はないのですが、
経済成長率は実際に
中国政府が発表している
数字よりも悪いと考えられています。

知識人の大方の見方としては、
けっこう切羽詰まってるのではないか、
すでにバブルは崩壊しこれから
転落方向に向かっていく、というものです。

 

一つの視点としてですが、
一人っ子政策は廃止が打ち出されるまでに
随分と長い時間が経過しています。

ですから中国政府的には、それだけ人口が
増え過ぎることによる問題というのが
大きかったのだと思います。

それを廃止するわけですから、
これはかなり大きな動きですよね。

このような非常に大きな動きは、
普通は国が好調のときにはしません。

下手に政策を立てて
その良い流れを止めたくありませんから。

そこで実際に動いたということは、
現在中国が酷い状況で、政府がその打開策を
暗中模索しているのだろうという推測もできるわけです。

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