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顔ダニ(ニキビダニ)の特徴、症状とは。原因は洗顔やニキビ?

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人間の顔にはもれなくダニがいます。

顔ダニ(デモデクスとも)、またはニキビダニと呼ばれていますね。

ニキビができて悲しい少年

しかしながら、この事実自体は別に悪いことではありません。

健康な人の体内には100兆以上の微生物が存在すると言われています。

顔ダニもその一種ですから、必ずしも忌み嫌う必要はないのです。

ですが、もちろん状況によってはそうとも言えなくなります。

ここでは、この顔ダニについての特徴や症状、原因等を取り上げていきたいと思います。

 

顔ダニ(ニキビダニ)の特徴

<種類>

顔ダニ(ニキビダニ)の種類は二つ。

毛根周辺を住居としているニキビダニと、その奥にある皮脂腺(脂を分泌する器官)を住居としているコニキビダニです。

毛根周辺とは、肌の表面の部分ではなく、表からは見えない内部

皮脂腺とは、毛根の奥にあるスペースになります。

毛包上皮細胞と皮脂腺とは
出典:エイジングケアアカデミー

 

ニキビダニは毛根周辺で6~8匹程度の群れで生活しているのに対し、コニキビダニは皮脂腺の中でたった1匹で自給自足をしています。

 

<食べ物>

それぞれの好物も、その住居の近くにあります。

つまりニキビダニは毛根周辺の細胞(毛包上皮細胞)、コニキビダニは皮脂腺の細胞が、私達日本人にとっての白米です。

といっても、それしか食べないのですが。

 

<寿命>

ニキビダニとコニキビダニが生まれてから命燃え尽きるまでの期間はわずか2週間

その間に幼虫から脱皮を3回繰り返して成虫となり、成虫としてはわずか4日程度しか生きれません。

セミは成虫で1週間程度しか寿命がありませんが、彼らは土の中で何年も生きていますからね。

比べるのはセミに失礼でしょう。

 

そして彼らは排泄機能がないので、食べた分は全て蓄えたまま天に旅立っていきます。

 

<大きさ>

大きさは

ニキビダニが約290μm

コニキビダニが約200μm

μm(マイクロメートル)は1mmの1000分の1なので、290と言えば約0.3mmになります。

意外と大きいですよね(笑)

 

肉眼で見ることができる?

これは意外なのですが、実はこの二種の顔ダニは理屈上は肉眼で見ることができます。

人間の肉眼は、0.1mmまではしっかりと見ることができるからです。

でも、もし目に見えるのであれば蠢いていたらすぐわかるはずなのですが、そんなの見た覚えはないと思います。

その理由は大きく三つあって、一つにこの顔ダニという生物は一般的なダニのイメージの丸っこい形状ではなくて、細長い形状であること。

二つ目に、虫のように活発に動くわけではないのと、色も透明なのでとても目立ちにくいこと。

顔ダニ(ニキビダニ)キモス

 

そして最後三つ目に、顔ダニはそもそも基本的に毛穴の中に住んでいるので、顔の表面にはほとんど出て来ないことがあります。

結局、肉眼ではほぼ見ることは不可能ですし、たとえ見えたとしても特にこれといった感動、あるいは気持ち悪さはないということですね。

 

※顔ダニの顕微鏡映像

 

症状とは

この顔ダニ(ニキビダニ)に対して、ダニという響きとイメージから、ただの害虫でいない方が良いと考える人も多いようです。

さらに、最近ではテレビ番組でもニキビの原因として取り上げられていたこともあって、余計にただただ忌まわしき存在という印象が強まっているように思います。

しかし冒頭でもお話ししたように、人間の体に住み着いている微生物が全て悪いわけではありません。むしろ健康に貢献してくれる存在もたくさんいるのです。

実際のところは、その因果関係についてはまだ医学的にはっきりとわかっていないとされています。

つまり、テレビ番組やメディアで顔ダニの問題をやたら強調されているケースというのは、裏でビジネスが絡んでいると考えても良いのです。

 

関係あるかも知れない良い症状

では現実としてどのような症状があるかというと、まず増え過ぎなければ問題ないとされています。

もともと顔ダニというのは健康な人の顔にも何百万と存在するらしく、いたから顔にニキビがたくさんできる、というものではないのです。

むしろ古い細胞や皮脂を食べてくれるわけですから、理屈上は新陳代謝を促して肌の健康に貢献することになりますよね。

実際、顔ダニが肌のPHを保つ、あるいは皮脂量を保つ役割をしていると言われています。

肌のPHや皮脂量のバランスが崩れると、肌表面の細菌を抑える働きが弱体化して、吹き出物等ができ易くなったりします。

 

関係あるかも知れない悪い症状

逆に悪い症状も引き起こす可能性はあります。

結局、食べるのは古い細胞だけではないので、何らかの理由で数が増え過ぎた場合、毛穴周辺の細胞が大量に食べられることになります。

また、皮脂を食べたまま息絶えた個体も大量になるということでもあります。

そのときに何らかの皮膚トラブルを引き起こすことは当然と言えば当然でしょう。

 

悪い症状で原因かも知れないとされているのは、以下になります。

  • 顔が痒くなる
  • ニキビや吹き出物
  • 乾燥肌
  • 喘息や肺炎(アレルギーがある場合)

 

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原因は洗顔やニキビ?

では、顔ダニが増え過ぎてしまう原因とは一体何なのでしょうか。

その原因は洗顔にあるということを言う人もいますが、これも現在のところ間違っているという見解が主です。

何故なら、洗顔では顔ダニのいる場所まで届かないからです。

顔ダニはほとんどの場合、顔の表面には出てきません。

つまり、顔を洗っても顔ダニを減らすことは不可能なのです。

ですが、洗顔をしなければ肌表面に古い角質等の老廃物が溜まるので、それが原因で他の肌トラブルを引き起こすことになります。

ですから、仮に洗顔で状況が改善したとしたら、それは顔ダニではなくて他の何かが原因であったと考えるべき、ということです。

 

ニキビや吹き出物に関しては、実のところ因果関係が定かになっているわけではありません。

確かに、ニキビのあるところに大量の顔ダニが見られるケースは間々あるのですが、それは果たして

顔ダニが増え過ぎたからニキビが発生した

のか、

そこにニキビがあったから大量に顔ダニが発生した

のか、どちらによるものなのかはわからないのです。

 

となると、原因はもっと根本的な視点から考えていく方が良さそうです。

つまり、食習慣や生活習慣の乱れ、あるいは過剰なストレスですね。

この辺りは体内全体の細胞の働きに悪影響を与えるので、それが顔ダニの過剰発生にも繋がる可能性は十分にあります。

また、顔ダニは皮脂を好むために、脂っこいものをたくさん食べたり、あるいは脂肪を増やし過ぎるのも良くないのは想像が付きますね。

 

結論

現在のところ医学的にも憶測の域を出ないのですが、少なくとも別にそれほど気にする存在ではなさそうです。

影響も

良いかも知れない

あまり良くないかも知れない

程度であって、しかも何をやったから減らせるというわけでもありませんからね。

それに結局、何にでも言えることですが全体のバランスが崩れるといけないので、多過ぎず少な過ぎずが良いわけです。

となると、そのバランスを取るために一番の手段は、食習慣・生活習慣を改め、ストレスをなるべく溜めないこと。

つまり直接的に顔ダニ対策を使用とするのではなく、他の健康対策とついでにするのが一番なのです。

 

ですから、ニキビダニがたとえあなたの顔中に住み着いていようが、それはそれで構わないと考えるべきです。

ただそう言うとやはり気持ち悪くなるので、あまり考えないようにした方が良いと思いますが。

 

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