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所得・教育の格差社会は資本主義の宿命?原因と対策の礎とは

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所得や教育に大きな格差が生じている
社会のことを格差社会と呼びますが、
近年の日本もその傾向が強まってきています。

ここでは、格差社会について考える上で
知っておきたいことを中心にまとめました。

 

格差社会の原因の礎

格差社会において、
まずその根本的な原因として
挙げられるのは経済システムです。

現在存在する経済システムは
大きく資本主義と共産主義に分けられるのですが、
日本は資本主義経済です。

資本主義経済はそもそも
競争社会なんですから、
経済格差が生じるのは当然です。

より頑張って成果を上げた人が、
より多くの報酬を得る。

そしてその多額の報酬を得て
高所得者となった人が
やがて結婚し子どもを持ったら、
その子どもの教育に多くの投資ができます。

ですから、収入格差がそのまま
教育格差に繋がるのは必然なのです。

しかも、教育が施されるほど
有能な人材になる可能性が高いので
教育と経済の格差は代々一向に
縮まらないことになってしまいます。

 

だったら共産主義の方が良いのかと言えば、
それが間違いなことは歴史を見ればわかります。

共産主義では確かに
格差は生じにくいのですが、
逆に言えば頑張った人が
損をしてしまうので
みんなが頑張らなくなって、
国としての成長が見込めませんし
そもそも国自体が回らなくなるのです。

 

そういうわけで、現在の世の中においては
資本主義経済が完全に主流となっています。

資本主義経済は競争社会だから
格差が生じるのは当たり前。

なので

格差社会は資本主義経済の宿命

というのは一応正しいのです。

ここで「一応」を加えたのには理由があります。

何故なら、逆に

宿命ではない

というのも正しいかも知れないからです。

資本主義社会における競争

 

日本が格差社会ではなかった理由

日本は戦後からこれまで
ずっと資本主義経済なのですが、
「史上もっとも成功した共産主義」
とも言われています。

何故かと言えば、
資本主義経済でありながらにして
共産主義の理念にも適っていたからです。

つまり、国民の大半が経済的に豊かで格差がない
という、かなり理想に近い状態が実現できたのです。

そのため、別名で敬意も込めて

「日本型社会主義」

と呼ばれています。

では、なぜ日本は
「史上もっとも成功した共産主義」
になれたのでしょうか。

 

その最大の要因として、
日本人特有の気質を挙げるべきでしょう。

その気質が生み出したのは横並び文化です。

横並び文化とは、
「みんな同じ」を求める文化です。

たとえば、周りの人が頑張っていたら
自分も「頑張らないと」と思うし、
周りの人がサボっていたら
自分も「サボらないと」と思います。

それが自然と正しさになってしまっているのです。

その点、戦後の日本は焼け野原で
頑張ってやらないと食べていけないような状況でした。

ですから一生懸命頑張る人の方が
多数派になったために、
そちらに引っ張られて
みんなが頑張るようになったのです。

 

それに加えて、日本人には
「人の目を気にし過ぎる」
という気質的特徴があります。

日本人のこういうところは
一般的には問題点ばかり挙げられていますが、
人の目を気にするからこそ
「駄目な奴だと思われたくない」
とか
「人に迷惑を掛けてはいけない」
と思うわけで、それが「頑張り」に繋がります。

これ対して他国民たちは個が強いので、
「自分は自分」で考えてしまい、
自分にとってのメリットと
直接結び付かなければ頑張ろうとはしないのです。

ですからこういった日本人の気質は、日本が
「史上もっとも成功した共産主義」
を実現した最大の理由の一つとなっているのです。

日本人は暗い?性格的特徴と海外の反応を考える

 

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格差社会対策の礎

格差社会を是正するための対策といっても、
もちろん国が回らなくなったり
経済が停滞するような方法を取っても意味がありません。

ただ、確かにそんな良いとこ取り社会の実現は
非常に難しいけれども、不可能ではないのではないか。

ということです。

現に、日本が戦後からバブル期まで続けてきた
経済・社会システムは、

ほとんどの人が豊かで格差が小さい

経済成長が滞らない

社会が崩壊しない

これら全てが同時に実現できるような、
かなり理想に近い非格差社会だったのです。

しかしながら、後にバブルが崩壊して
終身雇用であったり年功序列であったりという
日本型社会主義を下支えしていた制度が
崩れたことで社会主義的性質が大きく損なわれ、
その反対に資本主義的性質が強まりました。

結局は「日本型社会主義」という
社会システムは限界が来て崩壊してしまったのです。

 

とは言え、それでも過去に前例のない成功を
収めたのですから、参考になるのは違いありません。

特に日本人は国民的性質上、
格差のない社会を実現し易い
民族だと思いますからね。

ただ

高所得者の課税を増やす

低所得者に補助金を支給

等という安易な政策では
実現は不可能だと思いますから、
あまりそうやって甘い言葉で民衆の支持を
集めようとするのはやめて欲しいのですが(笑)

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