妊娠活動は食事や運動よりストレス管理が重要!できない時の考え方
最近、「婚活」「妊活」といった言葉をよく耳にするようになりました。
「妊活」とは妊娠活動のことであり、妊娠のメカニズムを知り、身体の状態や排卵周期を把握して妊娠にむけた身体づくりをすることです。
とはいえ、やはり体質には個人差がありますから簡単に妊娠できる人もいれば、そうでない人もいます。
ですから確実に成功させる手段はないのですが、それでも向き合い方と努力次第ではその確率は全然違ってくるはずです。
ここでは、できる限り妊活を成功させる上でぜひ心に留めておきたいことをまとめました。
◇◇◇もくじ◇◇◇
食生活で大事なこと
何よりまず、基本は規則正しく食べることと、バランスの良い食事を心がけることです。
人体の健康は内臓全般の機能アップに繋がるわけですから当然ですよね。
まずは一日一食でもよいので、バランスのとれた食事を食べることを心掛けてください。
中でも納豆や新鮮な野菜に含まれる葉酸は、妊娠初期、赤ちゃんの神経系が発達する段階では特に重要な栄養素だと言われていますので、余裕があれば意識するようにしたらなお良いです。
あと、よく噛み、じっくり味わって食べることで、食べたものはより効率良く栄養源になります。
さらに、よく噛むことは満腹中枢に働き掛けるので、食べ過ぎ防止にも繋がります。
太り過ぎが妊娠に様々な意味で良くないのは言うまでもありませんが、特に妊娠中だとそれが言えます。
妊娠時に太り過ぎていると妊娠糖尿病になり易くなったり、出産時のリスクを高めたりするのです。
ですから、早い時期から適切なBMI値(18.5~25未満)を目指しましょう。
計算式は、体重[kg]÷身長2[m]です。
適度な運動
女性というのは、大概運動はあまり縁がなかったりします。
仕事もデスクワーク等の動かない、座りっぱなし系であったりする方は多いのではないでしょうか。
夏場の冷房や長時間座った姿勢では、血行が悪くなり身体が冷え、卵巣や子宮の機能も低下してしまうのです。そこで取り入れてほしいのが、適度な運動です。
身体を動かすことで血液のめぐりが良くなり、老廃物を排出し冷え性の改善にもつながりますよ。
色々ありますが、ここでは簡単にできるお勧めを2つ紹介します。
妊娠中、産後も通して習慣にしましょう。
【散歩】
散歩は以下のような効果が期待できます。
1.日光浴
ビタミンDが作られます。免疫力とカルシウムの吸収力が上がり、体内時計が整い、気分を安定させてくれます。
2.血液循環
子宮と卵巣の働きもよくなります。妊娠中の散歩は、赤ちゃんに酸素をしっかり送ることにつながります。
3.丈夫な足腰
妊娠中、出産、産後と健康に送るための基礎体力がつきます。男の子の場合は、成長するにつれて活発になり、追いかけることもしばしばあるので、しっかりと体力をつけておくと安心ですよ。
【ヨガ】
気持ちを落ち着かせてストレス発散になるので、妊活のみならず妊娠後、産後と人気です。
1.マタニティヨガ・・・出産に向けた呼吸法を身につけ、心身ともにリラックス
2.産後ヨガ・・・子宮の戻りを助け、赤ちゃんと一緒に楽しめる
適度な長さと質の高い睡眠
まず十分な睡眠時間を確保するのはもちろんのことですが、実は長過ぎてもあまりよくありませんからその点は注意してください。
個人差はありますが、大体7~10時間くらいで十分ではないでしょうか。妊娠もしていない状態で11時間以上の睡眠というのは流石に少し長過ぎると思います。
まあニートでもないとそんなに寝られないかも知れませんが(笑)
あと少し見落とされがちなのですが、質の高い睡眠が摂れるかどうかというのも、非常に大きな鍵になります。
そのためにまず重要なのは、太陽に合わせて早寝早起きの規則正しい生活を送ることです。人間は基本夜寝て昼活動する性質の生き物ですからね。たまに自分は夜行性だと豪語する人もいますが(笑)夜しっかりと眠ると、ホルモンバランスが整います。
また、お風呂にゆっくりつかって身体を温めること、日光浴と適度な運動、お腹の満たされる食事も、熟睡に繋がります。
もちろん言うまでもなく、ストレスはNGです。
ストレスはとにかく減らす
人間にとって、ストレスほどネガティブな影響を及ぼすものはありません。
確かにほどほどのストレスであればむしろやる気や能力を向上させるのですが、現代人のほとんどはストレス過多になっていて、自分でも気付かないところで溜められたりしています。
その溜められたストレスは、自分の身体であったり思い癖や気質などに直接的に影響を与えますし、さらには気持ちに余裕がなくなることから食生活や生活習慣も乱れ、質の高い睡眠もできなくなってしまいます。
さらに身体における悪影響は人体の機能全般の低下であるために、免疫力等が落ちて病気になり易くなったりしますし、妊娠の場合でしたら卵子を生成する能力が低下したりします。
ですからストレスというのはこれ以上ないほど質が悪く、まさに妊活における根本的な最大の問題なのです。
しかしながらそれほど害悪にしかならないストレスを、妊娠活動によって溜める人が少なくないようです。
なんとマイナビニュースのデータによると、妊活にストレスを感じたことがあるという人は約86%であるとのこと。
参考:http://news.mynavi.jp/news/2014/12/01/180/
もちろん普通に生活していて出来ないのであれば、妊活しないことには妊娠もしないのでここは避けて通れないのですが、問題はなかなか妊娠しない人ほど、より強いストレスを感じてしまう傾向にあることです。
冒頭でも触れましたが、妊娠には当然体質や相性もありますから、大して努力しなくても早々にポンとできてしまう人もいます。
一方で自分が一生懸命妊活をしてもなかなか妊娠しなければ、
「なんであの人はできて私はできないのだろう」
と考えてしまう人も決して少なくはないと思います。
このように人間というのはとにかく不公平を嫌うのですが、不公平感を感じたときにストレスも感じます。
では、どうしたらそんな状況になってもストレスを感じずにいられるのでしょうか。
開き直って受け入れる
でも、そもそもよく考えてみてください。世の中自体不公平の塊です。
生まれの時点で、北朝鮮に生まれたら自由等全くありませんし、貧しい国に生まれたら食べるものもろくになく、生きていくことすらままなりません。
五体不満足であったり不治の病等の大病を抱えて生まれてくる人もいます。
であれば、人間個々の能力や体質に差があっても何ら不思議ではないし、これらのような不公平に比べたらそんなのは全然大した問題ではないでしょう。
子どもができないからといって別に人類が滅ぶわけではないですし、結局は自分が欲しいだけですからね。それに本当に欲しければ養子という手もあります。
ともかくこのような世の中の在り方を受け入れることができれば、ストレス全般がかなり減ります。
ただ、逆に現実から目を背けながら生きてもストレスを減らすことはできます。
しかしながらそれでは必ず大きな壁に当たりますしうまくいかないです。現実を直視しないということは自分の観たいように物事を観るということ、となると物事の理解や結論、憶測が全て主観になってしまいますから当然のことです。
ですから現実と向き合うしかないわけですが、それでもやはりどうしても受け入れ難いという気持ちは理屈ではなく衝動であったりするので、そう考えるべきだと言われて簡単にそのようにできるものではないのも事実です。
なのでストレスが溜まるのは何もおかしいことではありませんから、そのことで決して自分を責める必要はないです。
それでも理屈として理解し納得することは、ストレスを感じない心を築くためのもっとも意味のある前進にはなります。
というわけで、もう少し理屈を突き詰めていきたいと思います。
ストレスの根本原因と重要な視点
根本的なこととして、結局なぜ不公平感でストレスを感じるかと言えば、自分の満足の基準というものがあるからなんです。
たとえば、東大に落ちて絶望する人もいれば、三流大学に入れて大喜びする人もいます。
明らかに同一基準ではなく、東大に行ける可能性のある人はすごく頭が良いので羨ましがられますが、実際はこうなってしまってしまっている(満足の基準が高くなっている)のが現状です。
結果的に、どちらが幸せなんだろうかという話になってきますね。
人と比較すると、満足の基準は人に合わされます。
自分を基準にすれば、たとえば今まで英検4級だったのが、3級に合格したことで喜べます。
でも人を基準にすると「大人で3級なんてレベルが低い」となって、喜べなくなります。
別に成長してるんだから、そこは喜べば良いのです。
喜んで、また次のレベルを目指していけば良い。
実は、これはストレスが溜まりにくいばかりではなく、色んな意味で最高なのです。
一つとても良い例を挙げましょう。
日本史上もっとも偉大なアスリートの一人であるイチロー選手は、こうやって一本一本のヒットを喜び、満足しながら次の目標、とやっていたら、気付いたら4000本以上もヒットを打っていたと語っています。
イチロー選手も今でこそスーパースターですが、もともとドラフト5位でプロ入りしていて注目度も全然高くありませんでした。
ですから、人と比較することをやめて自分を基準にすれば、自分の気持ちが楽になってストレスが減るばかりではなくて、努力の効果が何倍にもなって自分の才能も最大限に発揮できるということも言えるのです。
また、上で挙げたように自分を基準にすれば気持ちに余裕が生まれて現実を直視できるようになるので、物事の理解や結論、憶測が全て客観的になります。そうなると、どんな努力をすると効率的に実力を伸ばせるかだとか、何をやったら成功できるか等がよりはっきりと見えてくるのです。
少し話が大きくなり過ぎていますが、非常に大切な話ができたと思います。
ストレスとどう向き合っていくかは、自分が満足のいく人生を生きていく上で最重要課題と言っても過言ではありませんからね。
最後に
5人に1人が35歳以上で高齢出産をしている現代です。
焦らず、慌てず、「自分は自分」という気持ちで気楽に妊活を続けてください。
もし努力しても授かれないのであればそのときはそのとき、という考え方は絶対に重要です。
もちろん子どもができたら一番良いのですが、人生は必ずしも思い通りになるわけではない、という考えが前提にあれば、妊活に限らずそれ以外のことにもそれほどストレスを感じ、苦しむことはないのではないでしょうか。