血液ドロドロは嘘でなく病気の元！原因に迫り改善する食事とは
もし「あなたは血液がドロドロな状態です」
と言われてたら、かなり不安な気分になるのではないでしょうか。
「ドロドロ」なんてネガティブな響きがありますしね。
実際のところ、この血液ドロドロ状態は
健康にどのような影響を与えるのか。
今回はその原因と、改善のための
方法、食事についてを取り上げていきます。
血液ドロドロ状態とは
まず、血液がドロドロとは
どのような状態なのかについて。
これは、言葉通り血液の質が低下し、
その結果として流れが悪くなることです。
たとえば、純粋な水は
もっともサラサラで、
全く滞ることがありません。
しかしここに様々な物質が混ざることで、
ドロドロとした状態になってきます。
血液には、もともと赤血球や白血球等といった
物質が含まれていますが、何らかの理由により
これら血液中の内容物に不具合が生じた場合、
血液がドロドロ状態になってしまうのです。
病気の元
血液は体中に酸素や栄養分を運んだり、
あるいは老廃物、有害物質などを
回収する役目があります。
ドロドロ状態になるということは
その働きが鈍くなるということですから、
人体のあらゆる活動において悪影響を及ぼします。
そして、老廃物や有害物質の回収が
スムーズでなくなることで、
病気になり易くなるというリスクがあるのです。
血液ドロドロの原因
ではなぜ血液がドロドロ状態に
なってしまうかなのですが、
それには様々な原因があります。
1. 赤血球の数が増える
赤血球は血液中の中心的な細胞ですが、
この量が増え過ぎてしまうことはあまり良くありません。
赤血球の数が増えることにより、
当然血管の中の密度が高くなります。
増えれば増えるほど窮屈になっていくので、
だんだんと血液の流れがスムーズではなくなって
ドロドロとした状態になっていくのです。
2. 血液中の水分減少
血液中の水分が不足することで、
血液に対する赤血球等内容物の濃度が高くなります。
その結果、血液が澱んできて
ドロドロ状態になってしまいます。
3. 赤血球の硬質化
糖尿病や肥満などで血糖値が高くなると、
赤血球が硬くなってしまいます。
その結果、血液が滞るようになって
ドロドロした状態になります。
4. 血小板が固まる
肥満や水分不足が理由で、血小板が固まります。
5. 白血球が引っ付く
風邪を引いたとき等、白血球が風邪の元となる
ウィルスを駆除するために粘着性を高めます。
結果的に血液の流れが悪くなります。
５番目の原因は免疫の働きですから問題ないのですが、
それ以外については直接的に改善を図る必要があるでしょう。
改善の方法
1.水分を取る
これらの根本的な原因として
多くの場合は水分不足が挙げられます。
普段水をあまり飲まない人は、
血液ドロドロになり易いのです。
個人差はありますが、一日に摂るべき
水分量の目安は１．５リットルであるとされています。
ただし、飲んでもアルコールだとか
甘いジュースばかりだとかだと、
血糖値が高くなってしまうので、
水やお茶、あるいは糖分控えめの飲み物をお勧めします。
特にお茶は、血液をサラサラにする
ポリフェノール成分も含まれていて
一石二鳥ですから、もっともお勧めしたいですね。
2.食事
タマネギ等のネギ類には
アリシンという成分が含まれていて、
これは血小板が固まるのを抑える作用と、
消化促進や殺菌作用などがあります。
酢に含まれるクエン酸は血液中の老廃物の排出、
赤血球の硬質化を防ぐ作用があります。
3. 最も大切な事
ただ、基本的には血液をサラサラにするために
タマネギや酢だけを摂取する、というよりは
野菜、海藻類、魚、豆類などといった
栄養価の高い食品をバランス良く取ることが一番重要です。
バランスは悪いし、しかもネギ類も酢も
全然取り入れていないということになると
血液がドロドロの危険性のみならず、
それ以外の病気の引き金にもなり兼ねません。
プラス大切なことは、
- ストレスをなるべく溜めない
- 適度に運動をする
- 規則正しい生活を心掛ける
という三つです。
基本的なことですが、
これらが抑えられていないと、
血液中の成分バランスそのものも
乱れてしまう可能性がうんと高まってしまいます。
《お勧め》
嘘ではない？
ちなみに、たまにテレビなどで
ドロドロの写真が出てきて
「ドロドロになるとこうなります！」
とデモンストレーションを
していることがありますが、
実はサラサラも見せ方によってはドロドロになるし、
ドロドロもサラサラに見えると言われています。
大手メディアというのはやらせとかもありますし、
あまり鵜呑みにしない方が良いのは確かでしょう。
しかしながら、一般的にドロドロとされる状態が
日常生活や健康にとって大きな問題となることは事実です。
オーバーに伝えることで
大衆に問題意識を植え付けることができるのであれば、
それ自体は別に悪くないのではないかと思います。
まあ、「結果的に」かもしれませんが・・・。
